第45回 2024 – 2025 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー
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MINI | クーパー |
電気自動車が加わった新世代のMINI。2種のバッテリー容量を揃えて電気で走るMINIの選択肢を広げ、先進的なエクスペリエンスモードやBMW7シリーズに匹敵する先進運転支援機能、車載カメラを用いた車両全方向対応のドライブレコーダーも搭載。クラシックMINIの伝統を引き継ぐ3ドアモデルにそうしたユーザーが直接享受できる先進テクノロジーを採用したところに共感。GO-KARTモードやクラシックMINIを再現した音の演出も楽しい。MINIの歴史をも重んじた魅力を一層広げる先進機能満載の新型だと思える。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
BEVの新しい価値や遊び心をテクノロジーで表現した事を評価します。内燃機関と間違うほどの音や振動(シフトショックなど)をモーター制御によって高次元で再現。実際の高い動力性能に花を添える事に成功しつつ快適装備も犠牲にしていない、など将来の「クルマ」の一つの可能性を示したと思います。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
世の中がカーボンニュートラルを目指すなか、ホンダが開発した次世代燃料電池車=FCVは移動社会の動力に新たな選択肢が増えることを期待させてくれた。今回の燃料電池システムは1/3以下に低コスト化が図られ、耐久性も2倍以上に向上、そんな動力を搭載するCR-Vはとても静かに美しく走る。この先のインフラの整備拡大とFCVの普及にも期待し、CR-Vに一票を投じさせていただいた。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
FCEVとPHEVを掛け合わせて利便性を高めた現時点でのユーザーベネフィット、大容量バッテリーだからこそFCスタックの負担を減らせるというCR-V e:FCEV単体のテクノロジーに加えて、大型商用車・重機・定置電源など向けにFCスタックの外販を開始する水素社会への取り組みも含めて評価させていただいた。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
EVなのに、エンジン回転計。モーターの回転数をエンジンに換算して表示する。こんな遊び心に技術を使う。新しいEV時代のテクノロジー。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
あっと驚くことをいつも最初にもたらしてくれるヒョンデですが、こちらもサウンドや制御に驚きがたくさん詰め込まれていました。率直に”今ここにある未来”を見えやすい形で表現する伸びやかな技術力に感心しました。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
疑似エンジン音を出すEVに乗るたび「EVならではの面白さを開拓・追求してよ」と思う。しかしNは疑似エンジン音のほかに擬似バブリング音(!)擬似8段シフトに擬似シフトショック(!!)まで備える。しかもそれらがまったく自然でエンジン車と区別できない……ここまでやるなら投票しちゃうよなあ
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
EVスポーツの新しい存在感を示した。バッテリーの大型化や冷却などを行い、EVスポーツの弱点であったバッテリー温度上昇を抑え、限界走行の距離を伸ばした。またきめ細やかなセッティングが施された電子制御サスペンションは、一般道からサーキットまで場所を選ばず乗り心地と操縦安定性を両立している。
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フェラーリ | プロサングエ |
プロサングエは電動アクチュエーターを用いた高度なアクティブサスペンションを装備することで、本質的に重心高の高いSUVでありながら、スーパースポーツカーに近い感覚でドライブできる楽しさを生み出した。自然吸気のV12エンジンで排ガス規制に対応した点を含め、技術的に注目度の高いモデルだと評価できる。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
BEVの不安は航続距離と電欠。しかし大容量バッテリーを積むとクルマは大きく重く高価になる。そんな代物を年に数度の長距離走行のためだけに積んでおくのは不合理だ。普段はBEVとして小型バッテリーで走り、遠出のときだけエンジンを使えば必要最小限のバッテリーで済む。レシプロエンジンでは到達できない超小型軽量を実現しながら急速充電器に匹敵する50kWを発生するロータリーエンジンはBEV専用プラットフォームにも搭載可能。他社への供給を含め今後の電動化を強力にサポートする大注目の技術だ。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
カーボンニュートラル社会の実現には、水素は重要な存在であることは違いなく、FCEVに関心を持っている人も少なくありませんが、現状ではインフラが絶対的に不足しています。そこにプラグイン機能を加えるというのは、現時点でもっとも現実的であり有用性があると思います。また、従来比でコスト3分の1、耐久性2倍以上を実現したFCスタックを完成させるとともに、NVHを大幅に向上させたという開発陣の努力にも頭が下がる思いです。水素の普及に向けた取り組みの中でも、大きな一歩だと思いました。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
ドイツが生み、日本のマツダが育て、モノにしたロータリーエンジン。爆発エネルギーを直接回転運動に変えてしまう理想主義を体現したエンジンであり、それは2010年代に途絶えかかっていた。しかしあきらめないマツダは燃費の悪さという最大の欠点を最小にし、部品点数の少なさ、サイズの小ささ、燃料に対するフレキシブル性を最大化し、発電用エンジンとして全く新しい1ローターの8C型を生み出した。それを搭載したMX-30 Rotary-EV。日本独自のモノ作りの1つの到達点であると自分は考える。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
SUVプラットフォームに最新の燃料電池システムを積み、これに充電機能を加えてEV走行を可能にした着眼点とそれを商品化したことを高く評価した。水素ステーションのない場所でも走行を可能にするなど、FCEVの実用性と利便性を大きく向上させている。コストがかさむ燃料電池システムの高価な材料を廃止・削減し、構造の合理化や発電装置の生産性向上を図ったことも大きな進化。FCEVの弱点だった低温環境での始動性能を向上させ、充給電のインターフェースを充実させたことも注目に値する。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
EVメーカーになる…その道はひとつではない、というホンダからの解答が CR-V e:FCEVである。日本のファミリーカークラスであるSUVに、FC=水素とBEV=電動を搭載した事をまずは評価する。セダンではなく量販モデルでなければ意味がないからだ。ただしEVですらまだまだだと思う充電インフラをFCはどうする!? そこは課題。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
マツダが熟成し続け、アイデンティティとも呼べるロータリーエンジンをアップデイトし、PHEVのパワートレインとして蘇らせた。小型軽量で回転が滑らかというロータリーエンジンの長所を20世紀はパワーやスポーツ性能に活用していたが、21世紀では電動化に於ける重要な役割を担わせたマツダのプロデュース力を評価する。
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フェラーリ | プロサングエ |
プロサングエが採用するフェラーリ・アクティブ・サスペンション・テクノロジー(FAST)は、これまでのサスペンション形式の概念を変えるといっても過言ではない内容。メカニズム構成にも、実際の作動にも衝撃を受ける仕上がりでした。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
BEVもFCVもインフラが対応仕切れていない状況で二つを組み合わせれば二重苦にもなります。そういった面では実用実験車のイメージも拭えないのですが、乗用車に限らず大型トラックさらには有人マルチコプター(空飛ぶクルマ)等々への展開などパワーソースの多様化も見据えて、プラグインの二次電池と燃料電池の組み合わせによる実用性能と効率の向上は本格的な電動化時代へ進むために必要なピースのひとつと思えました。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
燃料電池とプラグインを合体させながら、平易な環境車を超えたレベルでまとめ上げた技術力を高く評価しました。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
ドライビングの楽しさを突き詰めるHyundai NチームのコダワリがIONIQ 5 Nに集約されている。ショックアブソーバーやLSDのセットアップなど多彩な選択肢をドライバーに委ね、走行環境やドライバーの好みに応じてセンターディスプレイから選択できる。バッテリEVらしい技を感じる。一見ギミックに見えるエクゾーストノートもドライビングのリズムを作るためには重要な役割を示す。IONIQ 5 NはバッテリEVのドライビングプレジャーへの可能性も感じさせてくれた。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
トヨタが先行しているイメージの強い燃料電池車だが、ホンダが今年投入したCR-V e:FCEVにも未来が見えたような気がした。外部充電ができることから現時点での実用性は高そうだし、GMと共同開発したFCスタックも評価するべきポイントは多そうだ。コストダウンと耐久性アップは近未来の汎用性を高めるであろう。また、実際に走らせても印象はいい。ハンドリングは軽快だし乗り心地も悪くない。この技術はSUVにとどまらず、今後大型車両にも波及していくであろう。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
ついにロータリーエンジンが復活した! それがどれだけ意味のある事かは、クルマに詳しい人ならだれもが理解できることでしょう。ロータリーエンジンは世界で唯一マツダだけが作り続けた、マツダの魂。しかし燃費をウィークポイントとすることから、復活は難しいと多くの人を考えていました。しかしハイブリッドを組み合わせることで、そのネガを克服。新しいロータリーエンジン搭載車が登場したことに、日本のクルマ好きとして大きな拍手を送りたいと思います。そして、「その次」にも期待せずにはいられません。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
日本が世界に先行した燃料電池技術の火を消してはならないと思う。けれどなぜか国は水素ステーションを増やそうとしない。水素の規制も緩和しない。そんな状況の中、生き延びる技術の一つが燃料電池+PHVだと思う。ホンダの努力を高く評価したい
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
燃料電池の電解質膜へのプラチナ使用率の低減や低負荷連続使用を踏まえた加湿機能など、未来を見据えた車載水素発電技術を評価しました。偶然にも、YouTube「E-CarLife」チャンネルにて該当するマニアック解説動画をあげています。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
進むべき方向はBEVだけでなく、水素の可能性も否定せずに開発を進めていた。そしてCR-VをベースにしたFCEVが誕生した。FCにより水素と酸素で電気を発生させ、電気モーターで駆動するFCEVであるが、水素スタンドが少ないために水素を補給できないと立ち往生してしまう可能性がある。しかしCR-V e:FCEVは外部から充電できる機能を持っている。つまり世界で唯一のPHFCEV(プラグイン・ハイブリッド・フューエル・セル・ヴィークル)なのだ。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
CR-V e:FCEVを推す。燃料電池車に充電機能を加えることで燃料電池車の実用性を大幅に向上した。また新開発の燃料電池システムは、温度や湿度のコントロールを緻密に行うことで、先代システムの2倍の耐久性と、-30度で2分以内に始動できる急速暖気制御を搭載するなど、燃料電池システムの進化も実現している。燃料電池車の実用化(普及)に向けて可能性を広げるテクノロジーだと思う。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
カーボンニュートラル社会へ向けての選択肢である「水素」を燃料とし「電気」をつくりモーターで走る。あるいは直接充電もできる。この最新テクノロジーを、専用ではなく既存モデルに搭載することでコストを下げ、また、CR-VというSUVのスペースユーティリティをはじめとする車の本質的な走り、機能、魅力をスポイルすることなく量産している点を評価しました。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
水の電気分解で生成される水素は、モーターで走るクルマのための電気の運搬方法として、おなじみの充電式バッテリーとともにぜひ活用すべき技術と思います。その水素を使う燃料電池から一時は撤退したかに見えたホンダが、開発の手を緩めていなかったことをまずは評価します。さらに、量産性や効率などの燃料電池自体の進化だけでなく、他社との協業、エンジン車とのラインナップ化、あえて外部充電も可能としたPHEV化など、即戦力的な普及を見据えたクルマづくりも興味深いです。
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ボルボ | EX30 |
ITデバイス的な観点と、サステナブルの観点の両面で、最新テクノロジーをふんだんに取り入れている印象を持ちました。あらゆる操作をタッチパネルに集約し、ソフトウェアによって制御している点は、IT屋としては大変魅力的でした。再生素材をふんだんに使いながらも高級感を失わず、価格も十分に競争力のあるレンジに抑えている点を評価させていただきました。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
ロータリーエンジンは日本が最初というわけではないけれど、日本が“モノにした”誇るべき技術だ。世界最高峰のレースで頂点に立ってその優位性を示したこともある。搭載商品が途切れた時期もあるけれど、マツダの不断の努力によって新たに発電という使命を帯び、そのコンパクトさ、振動の少なさを再び活かす時がきた。このおにぎりがマツダ車のみならず、他社のクルマをも動かす可能性だってあり、期待せずにいられない。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
今年の春だったかインドアでの取材の折に、開発責任者の生駒さんに「水素インフラの整備は、巷で人気の海鮮類の市場のように列ができなければですね?」と向けると「そのために使いやすい商品にした」との答えだった。プラグイン方式を採用し実用面での利便性、安心感が高められ、コンパクトな燃料電池モジュールは、コストが抑えられ耐久性も向上したといい、現時点で、幅広い適用性と大きな可能性に期待を寄せたい方式といえる。
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テスラ | モデル3パフォーマンス |
レーダー、LiDARに頼らずカメラのみを用いる運転支援システムについては議論がありますが、実際にテストした最新のモデル3は、車両周囲の状況認識においても、制御の正確さ、精緻さにおいても、図抜けたパフォーマンスを発揮していて驚かされました。それを活かすシャシー側の基本性能の飛躍的な進化もあわせて、2024年の自動車のテクノロジーを語る上で非常に重要な存在だと評価するものです。
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BYD | シール(SEAL) |
今年はこれまで以上に積極的にBEVと触れ合うようにしてるのだが、BYDシールを急速充電しているときに、電気を飲み込む量の多さと速度の速さに軽く驚かされた。90kWの充電機できっちり42kWhを飲み込んだこともあったし、充電出力もかなり安定していた。温度管理をはじめバッテリーの制御技術が高いことの証だろう。最長640kmという足の長さと合わせ、日常的にBEVに乗ることへの不安はほぼ皆無に近い。当たり前のように乗り回せる安心感を与えてくれるのは大きい。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
バッテリーを巧みに使うPHEV機能を持つFCEVは、新しい流れを作りそうだ。水素ステーションに困ってもバッテリーで60kmくらい走れるし、スタックの効率をバッテリーを使うことで高めることが可能。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
次世代エネルギー車の市場投入が課題となっている今、EVや燃料電池車の開発が急ピッチで進められている。しかし、インフラ整備が追いついていない現状、最適解として各社注力しているのがPHEVである。その既存PHEVモデルに燃料電池システムを組み合わせたのがCRーV e:FCEVで、都市部では家庭や充電ステーションで充電しEVとして利用し長距離ドライブでは水素を燃料とするFCEVとして走行。既存ボディと両システムを組み合わせることで実用性を大幅に向上させた難易度の高い技術力を評価した。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
新しい燃料電池システム(FCS)は従来型比でコストを1/3以下に抑えつつ耐久性を2倍以上に高め、大型商用車や定置電源への適用にも対応。車両はプラグイン機能を付加し、水素だけでなく電気でも走れる。給電機能の搭載で日常・非日常での使い勝手が向上。課題だった振動・騒音にも手を打っており快適性も高まっている。カーボンニュートラルに向けた多元的な取り組みの最新事例としても注目だが、進化の幅は大きくFCS以外にも見どころが多い。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
制御で作り出すFUNは、これまで体験したことのない新しい価値を創造している。電気やモーターの可能性を見せられ、これまでにない新しい世界が生まれてくる期待感も大きくなった。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
「EVでもここまでできるんだ!」を、見事に具現化したモデルだと思います。まるで内燃機関のクルマに乗っていると錯覚してしまうほどのサウンドの作り込み。モーター駆動のレスポンスの良さを生かした走り味。本当によくできたモンスターマシンです。EVというと「1充電走行距離がどれくらいで…」という、現実的な話がすぐに聞こえてきますが「それよりドリフトできるかどうかでしょ!」的な割り切り方が素晴らしい。思いっきり振り切ることで、EV業界に確実に一石を投じたその姿勢にも乾杯です。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
FCスタックの低コスト化に取り組んでいる。従来と同等の出力を確保しながら、セル積層数の大幅削減に成功した。また、水素チャージだけでなく、プラグイン充電も可能とし、水素燃料電池車の使い勝手を向上させようとする試みが見られる。さらに外部給電を積極的に実現し、屋外アクティビティやレジャーだけでなく非常時の有用性も考慮している。こういった機能や考え方を乗用車の中に実現したことは、商用車、定置電源、建設機械への転用においても現実味と説得力、本気度が感じられる。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
COTYと同じ理由になりますが、モーター車の良いところを活かしつつ、エンジン車の雰囲気を擬似で楽しめたり、トルクベクタリングと制御でコーナリングがグイグイ曲がり、サウンドやシフトショック、オーバーテイクスイッチなど、ギミックも楽しく、ドリフトモード、ローンチスタートなど、これ1台でいろいろ楽しめる。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
ホンダのCR-V e:FCEVは、コストを従来の1/3に引き下げた新開発のFC(燃料電池)スタックを搭載した。コストを引き下げるために、FCのセル構造を刷新し、部品種類を減らしたほか、部品の作りやすさを徹底追求して生産性を向上させた。さらに材質の見直しで、シールのためのシリコーンゴムや導通のための金メッキを不要にしたほか、触媒の白金も使用量を80%削減した。さらに制御の見直しで、マイナス20℃での始動時間を86%短縮している。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
アイオニック5 Nの走りは気持ちいい。動力性能も申し分なし。この価格で日産GTRと対抗できるとは痛快だ。後はリセールバリューの心配です。ヒョンデはいい仕事しました。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
ホンダは量産FCEVのパイオニアかつリーダーの一翼として、その技術を絶え間なく進化・発展させ続けている。CR-V e: FCEVでは、FCユニットや駆動モーターの出力など絶対的性能は控えめなものの、あらゆる面で効率を大幅に高めるとともに、低コスト化・耐久性向上・耐低温性向上を実現。さらに、プラグインハイブリッドの採用によってFCEVの新たな使い勝手を提案し、その可能性をさらに拡大した点も評価できる。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
水素燃料電池スタックとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた新世代のハイブリッドシステムとしてe:FCEVを完成させた。さらにSUVのCR-Vに搭載したことで荷物積載性、居住性を高め実用的な車として仕上げた。豊かな発想力と高度なテクノロジーが、いよいよ水素燃料を実用的な選択肢に押し上げた点を評価した。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
まずはピュアに”楽しいクルマを作りたい”という徹底したコンセプトを評価したい。その上で、フルバッテリー駆動モデルの特性を活かした開発がなされており、結果、このクルマには運転を楽しく思わせるおよそすべての要素が詰め込まれたと思う。ドライビングファンの玉手箱のようなモデルだった。
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マツダ | MX-30 Rotary-EV |
マツダMX-30 Rotary-EVは、マツダの技術資産といえるロータリーエンジンの可能性を拡大しています。発電機として役割をコンパクトなユニットで担い、同軸上のジェネレーターとモーターを一体化することで高いスペース効率を獲得。このレイアウトは、他メーカーでは実現できません。この技術が、ジャパン モビリティ ショー 2023でマツダが展示したICONIC SPのパワーユニットにどう発展していくのかも含め興味深く、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに投票しました。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
GMとの共同開発によりコストを1/3、耐久性を2倍に引き上げた燃料電池を造り出したことを評価したいと思います。また、自宅や外出先において充電できるようにし、インフラが整っていない地域においても帰って来られるようにしたことも大切な機能だと考えます。まだまだ難しい燃料電池の世界を少しでも前に進めようとした姿勢が素晴らしいですね。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
EVで得られる内燃機関車疑似体験の頂点。シフトショック、トルクカーブ、駆動に関係する全ての感覚が錯覚を起こす完成度。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
今、EVは多く出ているけど、格好良くて乗って楽しくて、感動を与えるEVはほとんどない。IONIQ 5 Nはその現状をコロっと変える。650hpを発生する同車のトルクベクタリングと回生ブレーキにより、車重2.4トンを感じさせない俊敏性を実現している。人工的なエンジンサウンドは少しやり過ぎじゃないかなと思う反面、N Grin BoostやN e-shiftやN Drift Optimizerなどの独自ソフトが運転好きを限りなくくすぐるので、今年の最良テクに選んだ。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
FCEVとしてもはや普及モデルのレベルにある実用性。インフラとしては未成熟な水素なれど、それを使う自動車の方はもう準備が出来ている事を教えてくれる。先に道具が成熟したことを日本の政治家や機関に知らしめ、日本が自力で作れるエネルギーとして水素インフラの整備と、その重要性を再認識させるような存在であることを確信。
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ヒョンデ | アイオニック(IONIQ)5 N |
エンジン車に電動車など、多彩なモデルが登場した今季のノミネート車で、私が最も驚かされたのが『IONIQ 5 N』。世界のモータースポーツの舞台で鍛え上げた『N』のスポーツ性を電気自動車に投影し、運動性能の高さや迫力満点の音作り、膨大な種類のソウトウエアの制御をまとめあげ、スポーツカーを操る高揚感を与えるレベルに仕上げた点は見事。普段は静かで快適に走れるのに、サーキットでタイヤのグリップを探りながらめくるめく走りに没頭させられてしまうあたりは、電気自動車の可能性を感じさせた。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
まず水素で走る燃料電池車でありながら、外部充電が可能なバッテリーを搭載したプラグインハイブリットであること。また燃料電池に使われる高価なレアメタル使用量を減らし、燃料電池セルの積層数を大幅に削減してコンパクト化を行いながらも出力を従来と同等にするなど、燃料電池の実用化における有意義な新技術が多く投入されていることに着目したから。
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フェラーリ | プロサングエ |
価格、耐久性はともかくとして、このモーターを使ったサスペンションに未来を感じずにはいられません。今までのどんなハイテクのサスペンションとも違う乗り味は新しい未来を見せてくれています。今後、このテクノロジーがもっと普通のクルマに降りてくることを願うばかりです。
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トヨタ | ランドクルーザー 250 |
テクノロジーの評価はただ新しいわかりやすい部分に集中しがちであるが、目視しずらい変わり映えしない部分に大きくメスを入れて将来に繋がる改良を加える事こそ本来のテクノロジーである。それをやってのけたのがランクル250のラダーフレームだ。軽量化と剛性を考えたメインフレームには溶接の溶け込み性が難しい数種類のウルトラハイテンション鋼とテーラードブランクを使って靭性のある世界的に信頼性の高い確かな骨格を作り上げた。このことによりトラクションと乗り心地を向上させている。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
ガソリンの給油とほぼ同等の3分程度での充填が可能となってきた水素を使い、電気によるモーター走行ができるFCEVですが、水素ステーションがまだ少なく営業時間も短い現在は思い通りに充填できるかどうか不安が残ります。そこにプラグインで普通充電機能をつけた二刀流とし、走行距離の不安を払拭。車内給電・外部給電を可能とすることで電化製品が使えるなど活用シーンが広がり、水素を無理なく取り入れる暮らしへの第一歩に適した次世代カーのテクノロジーを実現していると思います。
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ホンダ | N-VAN e: |
ヤマト運輸との実証実験を2023年から行い、ウェル・トゥ・ホイール(電気の製造から消費まで)のサイクルで既存のガソリン軽商用バンに対してCO2の排出量を減らすことができた「N-VAN e:」のパワートレインの技術力の高さと、働くクルマとしての緻密なモーター制御を高く評価します。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
コンパクト化&低コスト化&耐久性アップしたFCシステムにプラグイン機能をドッキング。日常域では「EV」、中・長距離は「FCEV」とマルチに活用できる点を高く評価しました。SUVをベースにすることで個人ユーザーでも手に入れたくなる魅力もあり、現時点でFCEVに求められる要素が全て盛り込まれていた一台だと思います。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
ホンダ「CR-V e:FCEV」は、水素燃料電池車(FCEV)の持つ環境性能と、プラグイン充電機能を組み合わせ、長距離移動には燃料電池を、日常使いには充電した電力を使用するため、ロングドライブでも安心。さらに外部給電機能を備え、非常時やアウトドアでの電源供給も可能。新たなモビリティとして期待できそうです。
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フェラーリ | プロサングエ |
PTU(パワー・トランスファー・ユニット)を用いた最新型4輪駆動システムである4RM-SやFAST(フェラーリ・アクティブ・サスペンション・テクノロジー)など他に類例を見ないオリジナルの技術を実装し、史上初の4ドアであってもSUVであってもフェラーリの名に恥じない乗り味を確立している点に感銘を受けました。
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ホンダ | CR-V e:FCEV |
現在、水素を車両に供給できる水素ステーションの数は、全国に約170箇所だ。給油所は最盛期の半分以下に減ったが、約2万7000箇所だから、水素ステーションはその0.6%に留まる。この水素の供給環境で燃料電池車を使う場合、17.7kWhのリチウムイオン電池を搭載して、充電された電気で61km(WLTCモード)を走行できる機能は便利だ。短距離は充電された電気で移動すれば、供給場所の遠い水素を温存できる。水素を使い果たした時も、充電を繰り返しながら水素ステーションまで辿りつける。