第41回 2020 – 2021 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 10点 |
Honda eはそのミニマムなピュアEVとしてのコミューター的デザインの素晴らしさとともに、世界初となる5つのスクリーンをダッシュボード左右いっぱいに水平配置したワイドビジョンインストルメントパネルが未来のクルマを思わせる先進デザイン、ビジュアル機能に圧倒された。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 4点 |
マツダ | MX-30 | 3点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
まずはHonda eに最高点をつけたいです。これまで日本車が苦手だった「塊感」を見事に表現したエクステリア。全面モニターによる革新的な内装。標準装備される視認性に優れた小型カメラによる映像サイドリアビューミラー。どれをとっても日本メーカーの殻を破る革新的な造形だと感じます。MX-30はギリギリ日常使い可能な観音開きドアの処理を上手くこなしており、メーター類を含めた内装デザインには清涼感すら覚えます。ディフェンダーはヘリテージを見事に受け継ぎつつ、正しく現代化した秀逸なデザイン。この形に失望した人はほとんどいないのではないでしょうか。かつ実用を一切、犠牲にしていない辺りは脱帽です。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 5点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
マツダ | MX-30 | 2点 |
存在意義の異なる3台。共通しているのは“新しさ”の提案とその意気込みの強さです。Honda eはEVであることを前提にせずとも、デザイン性の魅力によって「このモデルに触れてみたい」と思わせる“デザイン力”を持っているように思います。そんな風に人々の心を動かす力をデザインには常に求めたい。ディフェンダーは70年もの歴史を体躯ににじませつつも新しさは明確。マテリアルにもこだわり、機能と性能、堅牢ぶりを見事に新たなデザインで表現していると感じました。MX-30は今のマツダのデザイン哲学からはみ出した大胆な発想がマツダの高い品質によって実現したモデル。マツダ車という枠に留まることなく、MX-30の独創的なインパクトの強さに魅力を抱きました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
オフロードの走破性に特化した本格クロスカントリーSUVは、レーシーなスポーツカーと同様に、性能がカタチに表れる機能美が魅力。歴代ディフェンダーはそれを有無をいわせぬがごとく表現してきたが、新型はヘリテージを上手に使いながら、見事なモダナイズとソフィティケートを果たしている。アルミモノコックボディとなったことで、マニア視点では一抹の寂しさを感じるところもあるにはあるが、オンロードでの快適性を格段に向上させながら、ジンワリとした絶妙なロールスピードによるいかにもクロスカントリーSUV的な乗り味でノスタルジーをも満足させてくれる。この乗り味とデザインが完璧にシンクロしていることに魅了されてしまう。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 5点 |
シトロエン | ベルランゴ | 3点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 2点 |
クルマの魅力としてデザインに焦点を当て、販売に結びつけた営業センスを評価します。MX-30はこれまでの路線とは異なったイメージで、新しいカテゴリーを創造したことを評価しました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ボルボ | S60 | 8点 |
マツダ | MX-30 | 2点 |
以前はクルマの基本形といわれていた4ドアセダンですが、近年、このボディ形状の人気は世界的に低迷方向にあります。基本形=退屈という構図が固まってしまうのかと危惧していたそんな中で登場した新しいボルボのS60は、セダンデザインにもまだまだ伸び代があることを証明した1台だと感じました。ノッチバックの3ボックススタイルを維持しながら、前輪の前出しやオーバーハングの短縮を実現したプラットフォームの採用もあって、そのフォルムは極めて端正で伸びやか。近年発表されたセダンの中でも出色の仕上がりと評価します。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 6点 |
マツダ | MX-30 | 4点 |
「つるぴかデザイン」というコードネームもキャッチーで、心を一気につかまれたのがHonda e。しかも実際に本当につるぴか! なのに、機能も犠牲にせず、技術とデザインを両立させたところがさすがだと思いました。愛らしいのにファンシーに傾かない、絶妙なポップさも現代の気分に合っていると思います。MX-30は観音開きドアをクーペライクなボディに落とし込んできた、さすがのデザインセンスに感激しました。内装にコルクを使うなど、新しいチャレンジもユニークだと思いましたし、ポストコロナのリラクシーな気分にぴったりだと考えます。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
使い勝手とデザインの両立。さらに新進的な内装品質の高さを評価。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 7点 |
マツダ | MX-30 | 2点 |
ホンダ | Honda e | 1点 |
長い歴史を持つモデルの刷新は非常に困難なもので、往々にして伝統的なモチーフをそのまま流用することがあります。しかし、ディフェンダーはオリジナルモデルの精神を受け継ぎながら、それを全く新しい解釈で現代風に表現し直したところに、デザイナーとしての手腕とブランドの未来志向を感じました。MX-30ならびにHonda eは、これまで自動車に興味を持たなかった人たちからも共感を得られそうなオーガニックなデザインで、強い将来性を感じました。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 6点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
プジョー | 208/e-208 | 1点 |
CX-5、CX-30、Mazda3などを通じてマツダが提案してきた「魂動デザイン」は、ハイライトとシャドーが織りなす大胆なリフレクションやピンと張り詰めた緊張感が特徴だった。しかしMX-30のデザインに緊張感はない。直線基調のショルダーラインと強く傾斜したDピラーのコンビネーションが表現するのは「肩から力の抜けた個性」だ。そういう意味ではマツダデザインの新しい方向ではあるが、僕は趣旨替えとは捉えていない。なぜなら「健康的なプロポーション」「凝りに凝ったディテール」「引き算のデザイン」といったキモとなる領域においては魂動デザインと強い共通性を持つからだ。世界的に高い評価を得ているマツダデザインの新たな可能性を示すモデルとして大いに注目すべきだ。ディフェンダーは過去の偉大な遺産を未来へと繋ぐ最良のアプローチ手法に対して、208/e-208はBセグメント車中、最高に美しいプロポーションを評価。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 4点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
MX-30とHonda eとディフェンダーという、全く方向性の異なる3台ですが、甲乙つけがたくそれぞれ評価したく思います。Honda eとディフェンダーは、誰の目にも分かりやすい個性を発揮しているのは見ての通りとして、その一方で別の意味でとても印象的だったのがMX-30です。シンプルな中にも美しさを感じさせる新しい魂動デザインや、独自の素材を駆使した新感覚のインテリアも目に留まりました。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 5点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
トヨタ | ハリアー | 2点 |
ここ何年かカーデザインで日本を引っ張ってきたマツダの新しい挑戦。今までの魂動デザインとはひと味違う塊感を持つエクステリアに、ありそうでなかった観音開きドアSUVというコンセプトが斬新。ドアを開け放った時の開放感も圧倒的で、人の導線も独特。3トーンのボディカラー、インテリアのマテリアルの使い方も新しく、今までにないオシャレな自動車観で新しい自動車ファンをつかんで欲しい。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 7点 |
ダイハツ | タフト | 2点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 1点 |
Honda eは全長が4mを切るコンパクトサイズだが、強い存在感を放つとともに親しみやすさも感じられる愛らしいデザインに惹かれた。レトロな懐かしい味わいを感じさせるとともに、モダン感覚も垣間見え、ほっこりとさせる。前後対称のランプデザインやビビッドなボディカラーにも新しさを感じた。クルマに興味のない人までも引き込んでしまう魅力があり、止まっていても目が行く秀逸なデザインを高く評価した。5つのディスプレイを並べたリビング感覚のインテリアも新鮮で、驚きもある。軽自動車サイズの四角いボディでタフなイメージを表現したダイハツのタフトもまとまりのいいデザインだ。スカイフィールトップの採用もあり、キャビンは明るく開放的で心地いい。ランドローバーが送り出した新型ディフェンダーは、クロスカントリーSUVのタフさに現代のカジュアル感覚を上手に入れ込んでいる。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
クーペSUVとして、マツダデザインの別の一面が味わえる1台。今までとは違う生活感が味わえるそれは、フルBEVと、発電用“ロータリー”によるレンジエクステンダーがキモになるだろう。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
観音開きドアだけでなく、各部の造形をマツダのこれまでの「魂動コンセプト」からうまく昇華させ、新しい魅力を生み出しているから。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
MX-30にはマツダがこれまで培ってきた魂動デザインとは異なる変化を感じとることができて、その手法に新たな方向性を感じた。同時にこのデザインを世に送り出したことによって、マツダのデザインの幅が広がったように思えた。しかし一番高く評価できるのは、今回このクルマが丁寧に開発した合成皮革を採用したこと。合成皮革そのものに、革のムラを感じさせるような印刷を施し、その上でシボをつける工法によって作られたそれは、いわれなければ本革としか思えない高レベルな仕上がりを見せており、このクオリティが実現できるのであれば、もはや本革は不要と思えるほどだ。そしてここまで高いクオリティの合成皮革を開発したことで、今後、クルマの内装において革を使わなくてよいことになるため、これは動物を犠牲にせずにクオリティの高いインテリア構築の有効な手段となる。同時にこの合成皮革の登場によって、自動車のインテリアデザインにはもっと自由度が高くなる可能性を与えた。そのことを評価してMX-30を10点とした。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 6点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
シトロエン | ベルランゴ | 1点 |
観音開き4ドアによりパーソナル&スペシャリティな雰囲気と実用性の融合を図ったMX-30、コンセプトモデルのようなデザインでEVらしい次世代感を表現したHonda e、道具的な機能感に遊び心を加えたベルランゴの3車を評価しました。この中で最も高く評価するのはMX-30です。同車のドアは大型ドアの2分割化であり、実質的には2ドア車の乗降性向上型。外観の趣も2ドア車的です。実用型コンパクトSUVのパッケージングを継承しながらも、スペシャリティ系に相応のパーソナル感覚の演出に成功したと考えます。また、内装加飾にコルク素材を用いるなど、新しい表現に意欲的な姿勢にも好感が持てます。「新しい表現」はHonda eとベルランゴよりも高く評価する理由のひとつでもあります。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 5点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
トヨタ | ハリアー | 2点 |
現行マツダ車はもとより、他のあらゆるモデルとも全く異なった「これまで目にしたことのないデザインのテイスト」を提案し、独自の存在感を大胆にアピールするMX-30にトップ点。周囲を屈服させるかのごとき巨大なグリルを備えるなど、異常なまでに自己顕示性の強さを主張するモデルが蔓延る中で、見る人すべてをホッとさせるに違いない“優しいデザイン”の持ち主であるHonda に次点。内外装の細部までを入念に作り込み、プレーンでありながらも誰の目にもスタイリッシュに映るであろうハリアーに3番点を投じました。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 8点 |
ホンダ | フィット | 2点 |
実用性が重視されがちなコンパクトSUVに、観音開きを基本としながらも自由な造形を採り入れた点を高く評価しました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 6点 |
マツダ | MX-30 | 4点 |
ディフェンダーは機能がシンプルで分かりやすく、そして上質に表現されており、数あるSUVモデルの中にあっても秀逸なデザイン。MX-30は日本的な情感のあるデザイン。ユニークは後席ドアはユーザーにさまざまな使い方を連想させる。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 7点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
一見して流行りのアーバンSUVのひとつと思われますが、実はフロントやリアのシルエットは新鮮であり、かつディテールの処理にも多くの工夫が施されています。かなり思い切ったデザインが具現化されているのは確か。またフリースタイルドアも見どころは多く、単なるギミックではなく高い利便性と高剛性キャビンを実現しているのは高い評価に値します。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 5点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 4点 |
マツダ | MX-30 | 1点 |
デザインだけで欲しくなる。Honda eのスタイルを見た時、心の底からそんな感情が沸いてきました。単にカッコよさとか美しさといった評価軸ではなく、魅力的と思わせるデザインの力を見せられた渾身の作品といえるでしょう。とにかく段差をつけない造形、丸いヘッドライトで癒し系のフロント部分、そしてフロントと同じイメージのリアライト回り。シンプル、そして新しいんだけどどこか懐かしい雰囲気は多くの人を虜にする、今年を代表するデザインにふさわしいと思っています。ディフェンダーは個性をうまく表現し、オーナーのみならず見る人を幸せにしてくれる雰囲気が魅力。マツダのMX-30も含め、昨今のギスギスとしがちな世間の空気を忘れてリラックスさせてくれそうなデザインこそが、今という時代が求める存在だと感じています。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 7点 |
トヨタ | ハリアー | 3点 |
ディフェンダーのデザインはキッチリ機能性を感じさせながら、新しさや存在感を出している。今年出たクルマの中では突出して良いと思います。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 6点 |
プジョー | 208/e-208 | 3点 |
ホンダ | Honda e | 1点 |
各車デザイン性が高まっている昨今、他とは異なる強い個性を出しつつも、奇抜さや違和感を生じさせず多くの方から受け入れられる仕上げを施していることを価値とする視点から評価させていただきました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
71年ぶりのフルモデルチェンジで全く新しく変わったが、個性があり存在感のあるデザインに惹かれる。そしてディフェンダーのキャラクターに合ったデザインでもある。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 7点 |
マツダ | MX-30 | 3点 |
一見すると乗用車(コンパクトカー)の形をしているのに、誰が見ても未来的でEVであることを感じさせるエクステリアデザインである。その優れたデザイン性を高く評価した。インテリアにおいても、メーターパネルを広くとってさまざまな情報をとれるよう工夫されている。マルチ画面のパソコンデスクの前に座ったような印象を与えるインパネ周りのデザインも秀逸だと思う。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 8点 |
ホンダ | フィット | 2点 |
ディフェンダーは、伝統と機能を見事に現代に昇華させたデザインだと思っています。キャラクターライン等を廃したシンプルな面構成でありながら、その中に美しさとたくましさを備えており、オフロードビークルには稀有な「品」といったものを携えているところにも惹かれました。機能に根ざした極端に短い前後オーバーハングと、切り落としたようなリアエンドの処理に加えて、前後のライト類に代表されるディテールまで、フォルム、デザインともにアイデンティティをしっかりと取り込んだ上で新しさも表現されており、今年度においては傑出したものとして8点としました。ホンダのフィットに関しては、圧倒的な前方視界を実現したデザインと、それによる室内から広がる眺めもデザインのひとつとして評価しました。また近年の傾向とは異なる、柔和の表情のフロントデザインも車両のキャラクターによく見合うものとして評価しています。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 8点 |
マツダ | MX-30 | 2点 |
斬新ながらもひと目でディフェンダーと分かる、たくましくてアイコニックなデザイン。水平と垂直の直線的なラインで構成されたボディから頑丈なオフローダーであることが伝わる。そして、すっきりしたフロントグリルは力強くもどこかかわいらしさも感じる。実用的で無駄のないインテリアデザイン。世間的にSUV流行りだが、それらとは全く別格の、タフで走破性の高い「ユニーク」なクルマであることをデザインが物語っている。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
1940年代に端を発するクラシカルな初代ディフェンダーを着想点として、実際には全く別物の造形であり、しかも加飾のためのキャラクターラインを極限まで排除しながら、誰が見てもディフェンダーとしか見えない造形を完成させていることに感心しました。また、それが単なる造形のための造形ではなく、優れた視界性能や車両感覚、高い走破性といった機能性、さらには作業車からライフスタイル商品へと変革した新型ディフェンダーの商品企画やハードウェア思想そのものまでを、ひと目で理解させてくれます。こうした多くの条件を満たした上で、素直に魅力的なカタチとした新型ディフェンダーは、商品デザインとして高度なプロフェッショナルの仕事だと思います。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 5点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 4点 |
メルセデス・ベンツ | GLB | 1点 |
コンパクトで、一充電航続可能距離が中程度のEVは、高速道路ではなく人とクルマが行き交う一般道をちょこまかと走り回るのが主目的のクルマだ。そのため誰からも親しまれ、愛される存在であるべき。繰り返し見かけても飽きたり胸焼けしたりするようなデザインではいけない。その点、Honda eは見た目がキュートで、ファニーで、適度に脱力的。老若男女に親しまれ、愛される要素が備わっている。特定のホンダ車の復刻デザインでないにもかかわらず、過去のホンダはこんなだったと懐かしく感じられるのもよい。年寄りには懐かしく、若者には新鮮。ディフェンダーは、ライバルが中身を刷新しながらも見た目をなるべく変えないように努めたモデルチェンジをしたのに対し、ひと目でディフェンダーの新型と認識できるようにいくつかの約束事を守った上で、ドラスティックに変えてきた。変えなければ批判されにくいが、驚きを与えることもできない。デザイナーの勇気に敬意を表したい。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 6点 |
ホンダ | Honda e | 2点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 2点 |
どれだけ人の気持ちを優しくしてくれるか? を基準に3台を選んだ。特にマツダのMX-30は、外観もインテリアデザインもスッキリとした優しさに貫かれており、ゆったりとした乗り味と相まって、乗っていると気持ちが静かになっていくところがいい。ディフェンダーは、大柄なクルマでもっと朴訥か!? とも思われたが、エアサスペンションによる安心感が高くしなやかな乗り味は人の心を癒す。ポケットの内部までソフトな素材を貼り込むなど、人の神経を逆なでさせない丁寧な作り込みも秀逸だ。Honda eは、EVを手段に新しくモダンなコンパクトカーの姿をいち早く具現化しており、これも心弾む。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 5点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 2点 |
単に美しい、カッコいいというだけでなく、そのデザインによってクルマとともにある生活に何か変化が起こる、周囲の景色を一変させるといった要素を持っていることを重視して3台を選びました。マツダのMX-30は、それだけでパーソナルカー感を明快に主張するクーペフォルムと実用性を両立させるためのフリースタイルドアを採用した外装、リサイクル素材あるいはシンセティックレザーなどにより社会と自分のつながりを意識させる内装など、随所に込められた主張が、単なる移動の道具という以上の所有の満足感、意識の変化に繋がっていると感じ、最高点を配点しました。そして、ユーザーや使用者には愛玩の対象としてこの上ないものになり、街の景観の構成要素としてはやさしさ、ぬくもり感をもたらすHonda e、オフローダー由来の力強さを現代的に上品、上質に再構築したディフェンダーに、それぞれ点数を配分するものです。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 8点 |
ホンダ | Honda e | 2点 |
上質なデザインに包まれていると、暮らしはそれだけで快く楽しいものになる。あらためてそれを意識させてくれたのが、マツダのMX-30だ。余分な線を綺麗さっぱり排除して面だけで表現したかのようなクリーンなスタイリングデザインは、ワル目立ちするような派手さはないけど、どこに置いても絶対に埋もれないくらい印象的。異なった素材、異なった色、同じ色なのに素材が変われば大きく見え方が違う色味の加減などを絶妙に組み合わせ、破綻や矛盾を微塵も感じさせない空間に仕立て上げたインテリアも素晴らしい。世界に誇っていい、とすら思う。こうした上質なデザインを持つクルマがアンダー250万円から手に入れられるというコスパの素晴らしさは、日本車ならではだと思う。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
デフェンダーはデザインのモダンさと伝統を見事に融合した近代的なSUV。最近のデザイントレンドはシンプルシティだが、あえてデフェンダーはキャラクターを散りばめて、「らしさ」を演出している。ランドローバーらしくもあり、アウトドアのクロスカントリーを感じさせる男の子が好むデザインだとも思った。
ブランド | モデル | 点数 |
---|---|---|
ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
ディフェンダーは長い歴史を有するオフロード車で、いわばジープのようにその“カタチ”そのものが一種のアイコンともいえるクルマ。その伝統を受け継ぐにあたっては、デザイン面でさまざまな葛藤があったのは想像に難くない。その結果生まれた新型ディフェンダーのデザインは、随所に初代のモチーフをちりばめつつも、全体として全く新しく魅力的なスタイルにまとめられている点が素晴らしい。オフロード車らしいたくましさを基調としつつ、どこかファニーで可愛げのある表情もあり、しかもきちんとランドローバー一族らしい血統を感じさせてくれる。最近のクロスカントリービークルのデザインの中では、ちょっとした傑作ではないかと思う。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
魂動デザインによってマツダのアイデンティティを構築させた今、次世代トレンドに向けて提案している独創的機能を元にしたデザインフォルムを評価。観音開きのドアや、フローティングさせたコンソール、コルク材を使ったインパネデザインなど、随所に新しい試みを採用するほか、見て、触って、使って味わえる奥深さを作り込んでいるなど、デザインと機能の調和によって商品性も高い。MX-30から、マツダのみならず新しいクルマの価値観が生み出されるに違いないと思える。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 6点 |
マツダ | MX-30 | 4点 |
シンプルに徹した場合、ともすると無機質であったり、冷たく感じたりするものだが、Honda eはシンプルなデザインでありながら、「ぬくもり」や「いとおしさ」を感じる。そう感じさせるようデザインした手腕が見事。モダンな家のモダンなリビングルームのようなインテリアは新しい発想だ。ダウンライトを模したルームライトなど、細部まで手が込んでいる。新しさを追うだけに終わらず、機能性を忘れていない点も評価したい。マツダのMX-30に関しては、新しい「魂動デザイン」に挑戦する姿勢を評価したい。2010年からスタートした魂動デザインは10年を費やして「マツダらしい美しいデザイン」として定着した。MX-30は魂動デザインが次のステップに進むための試金石に感じられる。このクルマでは、見る角度や光の当たり方によって表情を変える現行の魂動デザインとは異なり、塊で美しさを表現している。完成度は高く、思わず引き込まれる。
ブランド | モデル | 点数 |
---|---|---|
マツダ | MX-30 | 10点 |
デザインの領域は全くの門外漢ではあるが、現在のマツダ車を牽引する「魂動デザイン」も大分浸透してきたこともあり、次ステージへの展開が求められている気が常々していた。もちろん同時期に開発がスタートしたMazda3や理想的な都市型SUVであるCX-30も魅力的な提案ではあるのだが、市場にエッジの強いマツダ車が増えてくる中、個人的には魂動デザインの広角打法(新解釈)だと感じている。フリースタイルドアや3トーン塗装、コルク素材の活用など見どころも多いが、それらが出しゃばるのではなく必要最小限に主張し、まとまっている点はデザイナー陣の本領発揮だろう。またCMFの領域でも空間と質感をうまく両立させており「触れてみたい」「身体を預けてみたい」と感じる作り込みを評価。今後EVやレンジエクステンダーの投入も予定されているようだが、MX-30は技術的なことよりも、マツダ車のクルマ作りのサスティナビリティを伝える重要な車種であると感じている。何度見ても飽きない。そこにあるだけでさりげなく存在感がある。そんな気持ちにさせるクルマは新鮮。ゆえにこのクルマに満点をつけた。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 4点 |
シトロエン | ベルランゴ | 4点 |
ホンダ | Honda e | 2点 |
MX-30は東洋コルク工業から始まったというマツダの歴史を踏まえ、目にも優しく手触りも温かみがあり、いうまでもなく新しさもあるコルクをインテリアに使うなど、ユニークさとオシャレさが光っていた。その上で、インテリアのメッキ部分が太陽光線の加減によって光っても、ドライバーが眩しさを感じないようにとか、手探り操作性での使いやすさといったところにまで、細かい配慮が行き届いていたのには驚かされた。Honda eはカメラ化したドアミラーなど新しさを盛り込みつつも、どこかユーモラスなペットのような愛くるしさを感じられるデザインに仕立て上げたのは、シティコミューターとして見事だと思う。シトロエンのベルランゴは、前席上部センターに設えたスケルトン状の物入れに度肝を抜かれたが、パッと手が届くところにあるからシートを占拠せず、また透けて見えるからこそ電車の網棚的感覚で置き忘れ防止にもなるなど、機能性と利便性を兼ね備えているところはさすが。サンバイザー上の物入れや、後席後方上部の物入れも同様で、これぞフランス車のデザインだと感動させられた。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 7点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
デザインはブランドのメッセンジャー。一貫したメッセージを発信しないとブランド構築できない一方で、車種ごとの個性を差異化しないと顧客を満足させられない。一貫性と差異化の両立は現代のカーデザインの大きな課題だ。そこに今年、2車種が際立った成果を残した。MX-30はマツダの魂動デザインの新展開。Mazda3のファストバックとセダンで魂動表現の幅を広げたと思ったら、それとは全く違う方向でMX-30が現れた。違うけれど、魂動らしい生命感は宿る。これまでの魂動がネコ科なら、MX-30は犬っぽい? 幅の広げ方がうまい。一貫性と差異化を両立させる、新しいお手本だ。もうひとつはディフェンダー。ランドローバーらしくモダンでプレミアムだが、ディフェンダー/レンジのデザインとは明らかに違う。特に垂直に切り立ったリアは、造形的にはアンバランスに見えがちだが、だからこそブランドのルーツとしての意地と誇りを感じさせてくれる。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 7点 |
シトロエン | ベルランゴ | 3点 |
ディフェンダーは71年ぶりのモデルチェンジがお見事。今までのファンも納得するのではないか。新しい感性を持つファンも好感を持って受け入れてくれそう。シトロエンのベルランゴはルノーのカングーに似ているが、ドキドキ感がパワーアップしている。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 5点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
トヨタ | ハリアー | 2点 |
現代のトレンドといえるSUVのデザインに斬新さと洗練された美的完成度を備えたモデルを選出した。一方、新時代に向かうEVのベーシックなパッケージが提案されたことも評価したい。
ブランド | モデル | 点数 |
---|---|---|
ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
無骨で強迫的な出立が好まれるSUV界にあって、どこか愛嬌のある顔立ちの雰囲気と、それでいて筋骨たくましくSUVらしい安心感を表現した秀逸さ。しかもそれが歴史あるクロカンブランドのヘリテージにも適っているというあたり、感性と計算が高度なレベルで融合した素晴らしいデザインだと思う。もちろん、超本格的なクロスカントリー性能を内包しており、その存在を控えめに匂わせている点も好感が持てた。
ブランド | モデル | 点数 |
---|---|---|
ホンダ | Honda e | 10点 |
真っ先に心に刺さるのは、やはりこの外観。老若男女から愛されるデザインである。新しくてどこか懐かしさを感じるのは、LEDを用いた丸型のヘッドライトやテールランプの持つ印象も大きい。前後のウインカー表示はライト内をリング状に光らせるのだが被視認性が抜群に高い。ボディサイズが小さなコンパクトカーは、存在や車両の動きを周囲に対して分かりやすく示すことが身を守る上でも大切で、その意味でもHonda eのウインカー表示方法は理に適っている。内装にも目を奪われた。そのひとつが世界初とホンダが豪語する5つのスクリーンで構成されたインストルメントパネル。水平配置のモニターは運転視界を遮らない高さにそろえられ、見やすさ(視認性)がとても高い。以上のことから、デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに推挙いたします。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 6点 |
マツダ | MX-30 | 4点 |
北米や中国のデザイン指向を重視してきたホンダが、オリジナルの発想で取り組んだことを評価しHonda eに6点を投じました。エクステリアは、N360をモチーフにしたと思えるものの知らない世代からの共感が得られそうであり、街乗りベストなBEVであることも体現。フロントとリアのライトおよびガーニッシュに統一感を持たせたことも好印象。インテリアは、インスツルメントパネルに5つのモニターを水平配置するという大胆な提案が違和感なくデザインとして成り立っていることを評価しました。MX-30は、魂動デザインを貫いてきたマツダが実験的なチャレンジとして乗る人に寄り添うというテーマを掲げていることを評価し4点を投じました。インテリアで用いる素材に対するこだわりにも好印象を抱きました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 10点 |
ひと目でディフェンダーであることが理解でき、けれども昔とは違う新しさが感じられることが好感触な1台でした。直線基調な部分とふっくらとした曲線を生み出すフェンダーラインが絶妙で、おそらくそこが昔とは違う新しさに感じられたのではないかと思います。ランドローバーの中では買いやすい価格ながらも、他のモデルに引けを取らない存在感もまた魅力のひとつです。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 8点 |
プジョー | 208/e-208 | 2点 |
エレガントかつ力強い外観はマツダの次世代のデザインにふさわしい。はっきりした曲線とミニマリスト的なシルエットが美しく、マツダによる全く新しく色気のあるデザイン・ランゲージを高く評価する。このプラットフォームにハイブリッドとEVのパワートレーン両方が適応されているところは素晴らしい。観音開きドアの話題性と実用性は意外に良い。室内で使用されているフェルト調の不織布やコルクといった持続可能な素材は画期的で新鮮。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 7点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
マツダらしい細かい気づかいが光る1台。再生可能な素材をうまくまとめた室内やスムーズな曲面でまとめた外装はもとより、何よりこだわりを感じるのがドアの部分。大きく開くそのドアは、普段見えないドアと車体の結合部を大きく露出させる。普通はプレスの跡が残る場所だが、このクルマはそこを綺麗に成型してあった。デザインとしてもアメリカでもヨーロッパでもない、独特の文化の成熟を感じた。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 6点 |
マツダ | MX-30 | 4点 |
街乗りベストなEVを目指して作られたHonda eは、電動化時代のクルマの在り方を先進的でありながら親しみやすく、人の心をホッコリさせるデザインとして新たな提案をもたらした。MX-30は、SUVにフリースタイルドアを備えたパッケージング、コルクを活用したインテリア、ハイセンスな内外装など、マツダの歴史を象徴するアイテムを巧く活かしたデザインにユニークさが感じられた。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
MX-30はマツダのデザインフィロソフィーでもある引き算の美学に遊び心をプラスした魅力あるエクステリアデザインだ。インテリアもスッキリとしたデザインでまとめられている。密閉感の高いキャビンは特別な空間に居るかのようで心地よいスペースの広がりを感じる。センターディスプレイはダッシュパネルトップにドライバーの眼から距離を持ってセットされているので焦点距離も長めにとってあり、なおかつ前方との視線移動も小さく運転疲労を抑える効果があり、デザインだけでなく安全性にも貢献している。センターディスプレイはあえてタッチ式にする必要がなく、手元での操作性も良好でコスト的にもリーズナブルだ。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 6点 |
フォルクスワーゲン | T-Roc | 4点 |
ディフェンダーは旧型を全く新しい解釈で再構築させた勇気ある決断に点を入れたいと思います。SUVというよりはその元祖であるRV然としたスタイルは、元来のラフロードでの走りを想起させますし、実際にその走破性の高さは実証されています。レトロとフューチャーの絶妙な融合。それを歴史あるランドローバーがやったというところが素晴らしいと思いました。フォルクスワーゲンのT-Rocはクリーンでモダン。どこか地球以外の天体の乗り物を思わせる雰囲気があります。この無駄のないデザインに点を入れたいと思いました。
ブランド | モデル | 点数 |
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ダイハツ | タフト | 5点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
ホンダ | Honda e | 2点 |
メッキパーツに頼らず、窓ガラスに斜めカットのピラーを配したり、サイドにもロゴを入れたりという個性を出しながら、スクエアでボリューミーなフォルムに仕上げているダイハツのタフト。まるで、思わず開けたくなる道具箱のような、組み立てたくなるブロックのような、ワクワクするデザインが秀逸だと感じました。往年のイメージを見事に新解釈で蘇らせたディフェンダー、シンプルな線で命ある生き物のような雰囲気を描いたHonda eも、心に響いたデザインでした。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 10点 |
ホンダ初の量産市販EVとして、同社4輪進出時の原点回帰ともいえる明快な外観と、同時に情報通信を含めデジタル時代を印象づけるカメラミラーシステムが外観の造形に溶け込み、また室内ダッシュボードの5つの情報画面なども次世代車の行方を占わせる装備および造形となる意欲作である。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | Honda e | 5点 |
シトロエン | ベルランゴ | 3点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 2点 |
少し前までカーデザインのトレンドはエモーショナルだった。躍動感を表現するために複雑な線や面を多用する傾向が目立った。正直いってこのような演出には食傷気味になっており、そもそも付け足しのような技法に頼るのは素晴らしいデザインではないと考えていた。その点でいけば最近、前述のトレンドへの反省もあってか、過剰な演出に頼らず、シンプルな線と面で魅力を打ち出す方向にカーデザインのトレンドが移行してきつつあることは好ましい。今回配点した3台は、この方向性に則ったデザインを持っており、それだけで高く評価すべきであるが、その上でHonda eはシティコミューター、シトロエンのベルランゴはマルチパーパスビークル、ランドローバーのディフェンダーはクロスカントリービークルという立ち位置に沿った造形がなされており、各車のコンセプトを明確にアピールしているだけでなく、そこから生まれるライフスタイルをも表現しきっている点を評価した。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 7点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
今のクルマのデザインを見ると、グリルが大きく人に威圧感を与えるようなものが増えてきています。特にSUVやミニバンなどボディのボリュームが大きいクルマはその傾向にあると感じます。世界中で威圧感のあるクルマが増えているということは、そうしたデザインが受け入れられているということなのでしょう。商品としては多くの人が求めるデザインを送り出すのは当たり前のことだと思います。しかし、そうした風潮の中にあえて異なる方向性を持ったデザインでSUVを作ってきたマツダのMX-30には非常に好感を持ちました。MX-30が全体として持つウォームな雰囲気も大きな魅力ですが、見たこともないようなリアコンビランプの形状や、RX-8を思い出させるフリースタイルドアも心引かれる部分でした。また、Honda eのコミカルな表情も、今の主流とは異なるベクトルを持つことに共感を覚えました。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 7点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
マツダデザインは、世界の最先端を走っている。今や自動車業界では、クルマのサイズやジャンルなどは、定型的なセグメントに収斂しつつあり、衝突安全などの法規制もあって、ほとんど同じような形にならざるを得ない時代背景になっている。結果として、華美なディテールや、強いエンブレムのアイコンによってのみブランドの差別化を図るしかない現状において、法規制をクリアしつつも、華美なディテールに頼らずに、モノのカタチだけでセクシーさ、クリーンさ、ユニークさ、存在感を同居させるマツダデザインは、一歩も二歩も、先を行っているといって良いだろう。セクシーさの中に、ハイブリッドらしいクリーンさを同居させたMX-30も傑作である。対してHonda eは、これまでのホンダ車にあった華美で子どもっぽいディテールが一切なく、ホンダデザインの新しい未来を感じさせる。室内も室外も、落ち着いていてクリーンでありながら、形状やマテリアルの質感にこだわった上質なものだ。
ブランド | モデル | 点数 |
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ホンダ | フィット | 4点 |
ホンダ | Honda e | 3点 |
プジョー | 208/e-208 | 3点 |
今回選んだクルマたちは、すべてデザインで乗りたい気持ちにさせる力にあふれています。特にフィットは、現実的な価格帯にある市販車として、長く愛せる実用性と共に、人に寄り添うデザインを表現しました。しかもそこに、未来への新しさをも感じさせた部分を、高く評価したいと思います。
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 10点 |
マツダが考える新しいスペシャリティカーの提案ですが、デザインに関して「魂動デザインの新たな魅力」と「マツダの攻め」を感じる1台として評価しました。いい意味で緊張感を持った通常の車系(CXシリーズ)とは異なり、どこか「癒し」や「やすらぎ」を実感する爽やか系のエクステリア、フローティングコンソールやザックリした風合いのシート地、コルクなどをバランスよく用いた居心地の良いインテリアと、どちらも美しいのに押し付けがましくない親和性を備えています。数値よりも気持ち良さを重視した走りの味つけも見た目とのバランスがバッチリで、個人的には今、最もマツダらしい1台だと思っています。
ブランド | モデル | 点数 |
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ランドローバー | ディフェンダー | 5点 |
マツダ | MX-30 | 3点 |
プジョー | 208/e-208 | 2点 |
可愛さとワイルドさがミックスした絶妙なデザインの新型ディフェンダー。特に今はコロナ禍で不安に思っている人も多いと思うので、「守られてる感」が強い新型ディフェンダーはまさに「今」にピッタリのデザインだと思います
ブランド | モデル | 点数 |
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マツダ | MX-30 | 6点 |
ランドローバー | ディフェンダー | 3点 |
シトロエン | ベルランゴ | 1点 |
2012年にCX-5を発売して以来、マツダ車のデザインは硬直化していた。獲物を狙って疾走するチータをイメージさせるカッコいい外観は、マツダ車の走りを視覚的に表現するが、すべて同じに見えてしまう。「マツダ車はこうあるべき」という主張が強く、共感できる人には喜ばれるが、アクも強いために顧客層を狭めていた。その意味でMX-30は注目される。獲物を捕らえて食事を終えたチータが、親子でのんびりとリラックスしているような優しさを感じる。残念なのは、このデザインを観音開きのSUVという、分かりにくいボディで実現させたことだ。2代目デミオに設定されたグレード・コージーのように、全高を1530mm前後まで高めた開放感の伴うコンパクトカーに組み合わせると、多くのユーザーに歓迎されそう。次は空間効率の優れた小型車に挑んで欲しい。マツダのウェブサイトも要改善だ。カーラインナップのページを見ると、MX-30もソウルレッドの外装色で掲載され、ほかのマツダ車の中に埋もれている。セラミック色に変更して、MX-30から新しいマツダ車が始まることを明確に訴求すべきだ。