日本カー・オブ・ザ・イヤー記録

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第43回 2022 – 2023 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー

2022 - 2023 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー

ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR

本田技研工業株式会社

授賞理由

ハイブリッドカーであるe:HEVは、洗練されたパワートレーンにより、現代的でスマートな走りがしっかり作り上げられたスポーツサルーンとして評価された。
タイプRは、優れたシャシー性能と空力ボディ、滑らかな回転フィールのVTECターボエンジンにより、街乗りからサーキット走行まで幅広くカバーするパフォーマンスを実現。ドライバーに素直な感動を与えてくれる点に多くの評価が集まった。

青山 尚暉

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

FF世界最速を目標にしたシビックタイプRは全方位に完成され気持ちいい走りを提供してくれるシビックe:HEVに対し、RならではのホンダFF最強のパフォーマンスと速さを、Rとして最後かも知れないVTECターボエンジンと6MTによって身に付けている。しかも乗り心地や操縦性に尖りすぎたところがないのも素晴らしい。マニア向けのパフォーマンス命の1台だが、運よく手に入れられた人はF1でも活躍するホンダのレーシングスピリットを我が物にできる幸せにどっぷりつかれるに違いない。

安東 弘樹

ブランド モデル 点数
BMW iX 4点
フェラーリ 296GTB 3点
マセラティ MC20 3点

BMW iXの中でもM60グレードは619PS、1100Nm、のスペックで2600kgの車体を0-100km/h、3.8秒で加速させるという驚愕の性能を走行中はゼロエミッションで実現させるという事に成功。新しいパフォーマンスカーの定義を構築したと言っても過言ではありません。加速だけなら、これまでのBEVにも並ぶ車はありましたが加速の質感や車全体の完成度も含めると性能は抜きん出ています。フェラーーリ296GTBやマセラティMC20に説明は不要でしょう。

飯田 裕子

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点
アウディ RS3 5点

実用も損なわず乗り手を選ばぬ2台のパフォーマンスモデルを選んだ。
シビックタイプRのFFで6MTで走らせるピュアな高性能ぶりは身近な存在であるシビックを最上級のドライバーズカーに仕立てている。アウディRS3は2.5L 5気筒エンジン(400ps/500Nm)にこだわり、クワトロ(4WD)と新技術「RSトルクリヤ」が生む操る楽しさはこれまでのソレを衝撃的なほど大きく変え、実用モデルの“毎日スポーツカー”の価値を変える一台。

石井 昌道

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

シビックはタイプRのFFスポーツを極めた走りがエキサイティングなのはもちろんのこと、e:HEVの現代的でスマートな走りにも心を奪われる。モーター駆動のスポーツドライビングの可能性をみせてくれる。フェアレディZは車名に相応しいしなやかな足さばきで華麗な走りをみせる。9速ATの優れたドライバビリティも見所。

石川 真禧照

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点
BMW iX 3点
フェラーリ 296GTB 2点

コンベンションエンジンのシビックタイプRの集大成。iXはEV SUVの可能性。フェラーリは誰でも扱えるスーパーカー。

今井 優杏

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 8点
BMW iX 1点
ランドローバー レンジローバー 1点

シビックはe:HEVも静粛性が高く、レジェンドを超えた運転質感を叶えていてすごく良かったですが、なんと言ってもタイプRの素晴らしさ!直感的にわあイイ!と思わせる。すべてのクルマ好きの心を鷲掴みにする加速・シフト・サウンド・剛性・足回り…言い尽くせません。コスパ最強すぎの価格設定もグレイト。レンジローバーは乗ればわかる技術の凄まじさ。iXはBEV中最強の四輪駆動制御に点を投じました。

ウナ丼/宇並 哲也

ブランド モデル 点数
マツダ CX-60 e-SKYACTIV D 3.3 5点
BMW iX 5点

CX-60:550Nmという大トルク。記載ミスかと思いつつ踏んだらバカ速くて本当でした。低回転から炸裂するから日常で楽しめるシーンは多々あって、いや、このスペックが日常でどうしても必要かと言われれば違うけど使うと日常が楽しくなるのでいいんです。/iX:Mモデルもありシステム出力619psで電池容量111kWh。22インチホイールを履く巨体なのにCd値は0.25。シフトセレクターはダイヤカッティングでステアリングは六角形……わかりました降参します!

太田 哲也

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

シビックタイプRのコスト・パフォーマンスの高さと、大いなる運転する楽しさ。

大谷 達也

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 6点
マセラティ MC20 3点
アウディ RS3 1点

V6 120度エンジンをいち早く市場に導入したフェラーリ。296GTBは、従来の6気筒の常識を覆す滑らかで官能的なエンジン・フィーリングを手に入れた。くわえて、プラグイン・ハイブリッドシステムとの組み合わせで圧倒的なパフォーマンスを実現。しかも、エンジンとハイブリッド・システムの滑らかな連携も素晴らしい。軽快極まりないハンドリング、そのわりに快適な乗り心地も注目に値する。

岡崎 五朗

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

作り手が"ダンスパートナー"と呼ぶフェアレディZはサーキットでコンマ1秒を削り取るために生まれたスポーツカーではない。優雅なデザインと洗練された速さがオーナーにもたらすのは豊かな時間だ。これほどまでに大人びたスポーツカーはこれまで日本になかった。それに対しシビック タイプRが目指したのは究極のFFスポーツ。一般道での扱いやすさや快適性にも高得点が付くが、サーキットに持ち込み限界領域で走らせたときの速さと熱さと楽しさと安心感にはただただ驚くばかりだ。

岡本 幸一郎

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点
日産 フェアレディZ 3点
フェラーリ 296GTB 2点

FFの量販車として、これ以上は考えられないほどの走行性能を実現した「シビック タイプR」を高く評価します。さらに、多くのファンの期待を背負って登場し、十分すぎるほどその期待に応えたと思える「フェアレディZ」や、非常に高価で非現実的なクルマではありますが、「フェラーリ296GTB」についても、今期間中にせっかく乗る機会があり、さすがというほかない仕上がりに感銘を受けたもので、少しではありますが配点したいと思います。

小沢 コージ

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

量産FF最速を狙うシビック タイプRはエンジン、ボディ、足回り、シフト、タイヤ、シート、内装、インフォテイメントとすべてがスペシャルでレベルも超高い。市販レーシングマシンと言っても良く、海外ブランドだったら平気で600〜700万円する。それが500万円というコストパフォーマンスも凄いし、乗っても驚速なうえ普段快適なのに驚く。フェアレディZはマイナーチェンジに見せかけといてフルモデルチェンジ級の新作を生み出し、こちらも600万円前後。共に日本車でしかあり得ない大衆的スポーツカー。

片岡 英明

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

電動化が一般的となりつつ時代に、あえて純エンジンで売り出した潔さと走りの楽しさに魅せられ、フェアレディZに10点を与えた。エクステリアは歴代のZへのオマージュを込めたフォルムだし、インテリアにもZらしさが漂う。スカイライン400Rと同じ3.0ℓのV型6気筒ツインターボはパワフルだし、実力を引き出せる6速MTがあるのも嬉しい。気持ちいい回頭性と意のままの走りも大きな魅力だ。

桂 伸一

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

純粋にガソリンエンジンで走行するスポーツカーが日本にはまだまだ存在する事を示す2台である。

金子 浩久

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 4点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点
アウディ RS3 3点

日産フェアレディZは優れたエンジンとオートマチックトランスミッションの組み合わせが卓越したパフォーマンスを生み出しているグランドツーリングカーだ。ホンダ シビック タイプRは、パワフルでビビッドなレスポンスを示すエンジンと6速マニュアルトランスミッション、ステアリングやサスペンションなどもダイレクト感に大きく貢献している。アウディRS3はスペックだけ見ると過激だが、運転するとジェントルそのものでありながらハイパフォーマンスを発揮している。

河口 まなぶ

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
フェラーリ 296GTB 5点

フェアレディZは今後は実現が難しい、ピュアな内燃機関の大排気量FRレイアウトを実現し、そこから生まれる高いパフォーマンスをより多くの人に提供する点を高く評価。フェラーリ296GTBは、V6プラグインハイブリッドという現代に相応しいパワートレーンを搭載しつつも、圧倒的なパフォーマンスを実現している点を高く評価できる。

川島 茂夫

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 4点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点
日産/三菱 サクラ/eKクロス EV 2点

安心感と運転ストレス減は走りの昂揚感と操る手応えと相反する要素にもなりますが、それを高レベルで纏めたのがシビックの評価ポイントです。シリーズ全体に共通する特徴ですが、中でもタイプRはカテゴリー最高峰の限界性能に入れ込んだのが見事です。フェアレディZもファントゥドライブからの選択ですが、破綻を抑制してなお高性能FRスポーツならでは豪放な味わいを評価しました。サクラ/eKクロス EVは別部門賞と評価が重複しますが、軽乗用の枠を超えた走りの質感の高さを評価しました。

木下 隆之

ブランド モデル 点数
BMW iX 5点
日産 アリア 3点
トヨタ クラウン 2点

動力性能の高さと、軽快なドライブフィールを高く評価しました。

日下部 保雄

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

タイプRの滑らかな回転フィールと大きな出力はドライバーに強く訴える躍動感を感じさせる。剛性の高いボディと路面をよくとらえるサスペンションはFFシビックに最高のスポーツ性能を与え、人の作りこみの精緻さを強く感じさせる。

九島 辰也

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
ランドローバー レンジローバー 2点
ルノー アルカナ 2点

シビック タイプRの骨太の走りに惚れ込みました。ここまでガッツリとレーシーに煮詰めた市販車は乗っていて気持ちがいい。マニュアルシフトでクルマを操る楽しさを実感させてくれます。ハイブリッドもまた思いのほかスポーティに走ってくれました。この賞にふさわしいモデルだと思われます。

工藤 貴宏

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 6点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点

405ps、6気筒ターボエンジン、後輪駆動、そしてマニュアル・トランスミッション。そんな「フェアレディZ」はドライバに刺激のシャワーを浴びせるようなクルマ。まさに今年を代表するパフォーマンスカーにふさわしい存在といえます。究極のFFスポーツカーとして「シビックタイプR」の走りも感動しました。サーキット領域はもちろん、日常的なドライブでも楽しさを実感できるのも魅力です。

国沢 光宏

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

個人的に遠からず絶滅する純エンジン車を対象にしてみました。シビック タイプRは素晴らしい仕上がりだし、このタイミングで400馬力の3.0Lツインターボ搭載車を開発したフェアレディZに敬意を示したい。

五味 やすたか

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 7点
アウディ RS3 3点

タイプRのパフォーマンスに大拍手!!!詳しくはYouTube「E-CarLife」を見てください

こもだ きよし

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

シビック タイプRはエンジンのレスポンス、回転上昇に伴う盛り上がり感、パンチ力がサーキット走行時にドライバーを楽しませてくれる。ちょっと短めのストロークでカチッカチッを小気味よく決まるギヤシフトもダイレクト感があり気持ちがいい。しかしサーキットだけでなく、飛ばせない場合でもドライバーの意思に忠実に走ってくれるから、市街地でも楽しくドライブできる。

佐藤 久実

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

正常進化を遂げてきたシビック タイプRは、FF最速スポーツカーである。ハンドリングの良さが光り、速さもあるが、それでいてサーキットにおいても安心して走れる。FFのネガティブな要素が感じられない質感の高さも評価に値する。

佐野 弘宗

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

いわゆる「ホットハッチ」という形態でスーパースポーツカーに匹敵する性能に昇華させたシビック タイプRでは、そのパフォーマンスに素直に驚くとともに、乗り心地、接地感、ステアリングやシフトまで、素晴らしく高品質で芳醇な手ざわり、肌ざわりを獲得するに至っています。同時にe:HEVにおいても、パワートレインが洗練されただけでなく、その結果として操縦性や乗り心地まで明らかに進化している点を評価しました。

塩見 智

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

タイプRを名乗るのは自由だが、僕らが本当に望むタイプRは高回転の自然吸気エンジンじゃないと成立しないと思っていたが、それは間違いだと新型はあらためて気づかせてくれた。高回転型の自然吸気のような反応のよさと、過給器付きでしかあり得ない幅広い領域での力強さを両立させたホンダの技術力に感心した。そしてそのパワーを前輪だけで効率よく路面に伝えるシャシー技術に脱帽した。フェアレディZのパワートレーンは理屈なく楽しい。

島崎 七生人

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 4点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点
フィアット 500e/500e OPEN 2点

“パフォーマンス”を愚直にクルマを走らせる楽しさと捉えると、シビック e:HEV/タイプRは、今、純粋にファンな走りが味わえるドライバーズカーの筆頭だろう。フェアレディZも相変わらずピュアスポーツの世界観を突き詰めていて、MT車のシンクロレブコントロールや、粘着テープの上を走らせているような低重心で安定したコーナリングが気持ちいい。それとフィアット500eも、現代的なEVとして洗練度を高めた上で、相変わらず活きのいいチンクの走りが楽しめる。

島下 泰久

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 5点
BMW 2シリーズ クーペ 3点
SUBARU WRX S4 2点

ダウンサイジングであるV6の採用を逆手に、V8には出せないV12のような素晴らしい音を実現し、同時にPHEV化により新しいパフォーマンス指標を打ち立てた、素晴らしいパワーユニットでフェラーリ296GTBを推したいと思います。BMW 2シリーズ クーペはあえて後輪駆動プラットフォームを継承することで実現した爽快な、BMWらしい走りの世界を、そしてスバルWRX S4は数値以上にリアルな速さとレスポンスを実現したパッケージングを評価します。

嶋田 智之

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

フェラーリもマセラティも、言うまでもなく素晴らしい。けれど僕たちのような普通の人でもがんばれば手が届きそうな素晴らしいスポーツカーが、今年は2台登場した。そのうちのシビックをより強く推す理由は、そのままサーキットを思い切り走らせてもあっさり通用するどころか、たっぷりと操縦に没頭でき、速さを堪能できる刺激的なパフォーマンスにある。今年ステアリングを握ったクルマの中で、その高揚感はピカイチだった。

清水 和夫

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点
フェラーリ 296GTB 1点

オーソドックスなFRスポーツだが、トルコンATの制御がとても洗練されているので、乗りやすい。

瀬在 仁志

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

シビック タイプRは英国から日本へと生産移管され、最新技術を持つ寄居工場から市場へと送り出されることになった。精度が高く、緻密な生産ラインから生まれるシビック・シリーズの中でも、タイプRは徹底した走り込みによって、優れたシャシ性能と空力ボディを実現し、街乗りからサーキット走行まで幅広くカバーするパフォーマンスを身につけた。走りの性能を極めていることはもちろん、それを多くの人があらゆる環境のもとで楽しめるようにした点に、タイプRのポテンシャルの奥深さを感じ、高く評価した。

世良 耕太

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 6点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点

サウンドもパフォーマンスの一部なのだと、フェアレディZに乗ると改めて感じます。とくに、6速MT車が奏でるサウンドは刺激的。VR30DDTTの3.0リッターV6ターボエンジンはスカイライン400Rに搭載例がありますが、ターボチャージャーにリサーキュレーションバルブを追加するなどしレスポンスを向上。ダウンシフト時の回転合わせを自動で行なうMTシンクロレブコントロールの制御も絶妙で、刺激的な走りが気兼ねなく楽しめる。これらを高く評価しました。

高橋 アキラ

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

より多くの人がそのパフォーマンスを楽しめるという視点で選びました。フェアレディZは言うまでもなくスポーツカーらしい魅力溢れるモデルで、運転する楽しさを提供してくれるクルマとして投票しました。

竹岡 圭

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

ダンスパートナーというキャッチフレーズ通り、GT-Rとはまた違う、一緒に華やかに走りを楽しむようなGT性能とスポーツ性能の中間を狙ったのが良くわかるフェアレディZ。ガソリンモデル、ハイブリッドモデル、そして絶大な気持ち良さを持つタイプRと、さまざまなパワートレインを見事に作り分けてきたシビックを評価させていただいた。

竹下 元太郎

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 4点
日産 フェアレディZ 3点
フェラーリ 296GTB 3点

シビックはタイプRで、クルマを操る楽しみを、比較的廉価な車両価格で提供している。同時に日常的な実用性にも目を配っており、守備範囲が広い。フェアレディZは絶対的な性能の高さもさることながら、操る楽しみにも重きを置き、スポーツカーの楽しさを再確認させてくれる。フェラーリ296GTBは、ハイブリッドスーパーカーのあり方を示し、今後の方向性に指針を与えた。

竹花 寿実

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点
BMW 2シリーズ クーペ 3点
SUBARU WRX S4 2点

ホンダ・シビック タイプRのICEにこだわった走りは鮮烈。まさに究極のFFスポーツカーと呼ぶに相応しい出来栄え。Honda LogRによる走行データ解析も楽しい。BMW 2シリーズ・クーペは、FRの220iの軽快な走りも素晴らしいが、直6ターボ+4WDのM240i xDriveのダイナミックな走りも秀逸。FRプラットフォームにこだわり続けるBMWの姿勢にも共感できる。スバルWRX S4は進化版SGPと2.4Lボクサー直噴ターボによりキレ味抜群の走りが楽しめる。

谷口 信輝

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点
BMW iX 2点

凄まじい加速力とそれを受け止めるトラクション、今までのフェラーリより人馬一体感があって、走るのが楽しい。とにかく「凄まじい」刺激的な車でした。

千葉 匠

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

もちろん高性能EVも否定したくはないですが、やはり「腹に響く」のはエンジン。だけど、豪快なだけでは今の時代に合わない。自分とクルマが対話できる幅が欲しい。その意味で、新型Zの洗練されたパフォーマンス感を評価したいと思います。

鶴原 吉郎

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

フェアレディZは、先代をベースとしながらも車体を大幅に強化し、3.0L・V6ツインターボエンジンと新開発の9速ATと組み合わせることで、普通のドライバーでも存分にその高性能を引き出せる懐の深い走りを実現した。524万円からという価格も、その中身を考えれば破格だ。シビック・タイプRは、実用的な5ドアハッチバック車をベースとしながらも、サーキット走行にも十分耐えうる動力性能と、それをしっかり受け止める車体やシャシーを500万円を切る価格で実現した点に価値がある。

テリー 伊藤

ブランド モデル 点数
BMW 2シリーズ クーペ 4点
日産 フェアレディZ 3点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点

BMW2シリーズクーペ BMWは走る楽しみを本当にわかっている、強引に引っ張るわけでもなく
助手席の人と談笑しながらもでも無理なく性能を出せる、本当に大人の車

シビックタイプR 走り屋さんの期待を裏切らない。海外で人気出るのでは
クラウン運転して楽しい 後部座席じゃもったいない

中谷 明彦

ブランド モデル 点数
メルセデス・ベンツ EQS 4点
アウディ e-tron S 3点
BMW iX 3点

BEVが本来引き出せる圧倒的な動力性能をしっかりとしたシャシーで受け止め、ガソリンエンジン車を圧倒するパフォーマンスの走りを実現した。

西川 淳

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 7点
マセラティ MC20 3点

ブランド主力のPHEVミドシップカーとして誕生した296GTB。街中では静かに、高速ではスタビリティ高く、そしてワインディングロードでは水を得た魚となる。デザインも含め全ての点で従来のV8ミッドシップモデルを凌駕した点が素晴らしい。新開発120度V6ツインターボ+8DCTは精緻に制御された電気モーターのトルクをフィルインさせたことにより全域に渡っての扱いやすさを実現する。サウンドの作り込みも秀逸。MC 20はカーボンボディのもたらす乗り心地とハンドリングが特筆ものだ。

西村 直人

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

V型6気筒3.0lツインターボは「スカイライン400R」と同型ですが、出力&トルク曲線はまるで別物。Zでは7000回転まで途切れのないパワーとトルクが続きます。9速ATは途切れのない加速力を生み出し、従来型から細部を変更した6速MTは気持ちの良いシフトフィールで機械式LSDとの相性も良好。405PS/48.4kgf・mのハイパワーでスポーツカーとくれば燃費数値に期待は持てず、事実、市街地での値は7km/L台。しかし高速道路では一転、9速ATでは14.0㎞/l以上を何なく記録。

萩原 秀輝

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 6点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 2点
BMW iX 2点

フェアレディZは、クルマの未来が不透明な時代にエンジン車のスポーツカーを投入したことだけでも大拍手。しかも、GTカーとしての走りも洗練度が大幅に向上していることを評価しました。シビックのe:HEVやタイプRに乗って感じるのは、ホンダがドライバーの楽しませ方を熟知していること。両モデルとも、ステアリングを切り込みアクセルを踏み込みながら山岳路を走り続けたくなります。iXは、BEV最高レベルの上質な走りを実現しつつコーナーを駆け抜ければボディサイズを忘れさせてくれます。

橋本 洋平

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

市販状態でサーキットにおける本格的なスポーツ走行にも耐えるように作られていたことがシビック・タイプRの良さだと思います。連続走行しても熱ダレしにくく仕上げ、さらに安定感高く扱いやすさが飛躍的に向上。また、ロガーシステムを搭載し、運転を客観的に判断できるようにしたところも面白さのひとつでした。Zは400馬力オーバーをFRで操るという難しさを、見事に達成していたように思えます。荒れた路面をきちんと受け止め、フラットに走るようになったところも好感触でした。

ピーター ライオン

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 6点
日産 フェアレディZ 3点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 1点

296GTBはディーノ以来の美しいフォルムだけでなく、830psを発揮するV6プラグインハイブリッドの性能、加速性、サウンドを高く評価します。

ピストン 西沢

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

強靭なボディ、トルクあふれるエンジン、サーキュレーターバルブ付きタービン、機械式デフなど書ききれないくらい、走る要素が詰まったクルマ。

藤島 知子

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

ドライバーとクルマが向き合う関係性を”ダンスパートナー”と例えた『フェアレディZ』はFR車の醍醐味をダイナミックに楽しみつつ、操縦安定性レベルはZ史上最高の出来映え。FFハイパワーターボのシビック タイプRはデザインも走りも官能性を高め、めくるめくスポーツドライビングの世界に没頭させてくれた。日本のスポーツカーを代表する2台が驚くべき進化を遂げてきたことに拍手を送りたい。

松田 秀士

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 5点

新型フェアレディーZのエンジンはスカイライン400Rに搭載されていたV6ツインターボだが、Z用にリファインされていて中速域のピックアップがとても心地良い。さらに9速ATによって市街地でのスムーズな走りも楽しめる。6速MTは文字通り意のままに適切なトルクを引き出せる。
シビックタイプRは2.0L直4ターボエンジンのトップエンドまで胸のすくような加速感とサウンド。しかも中低速域でもコントロール性が良い。素晴らしいエンジンです。

松任谷 正隆

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 5点
マセラティ MC20 5点

マセラティ、フェラーリともにスーパーパフォーマンスカーでありながら、一体感とともに軽快感を持ち、かつ極めて滑らかな乗り味は、これぞ現代のスポーツカーと言えるものです。マセラティについては、ここ数十年の同社には見られなかったバランスの良さを評価し、フェラーリについては、ハイブリッド技術も含めて今後のスポーツカーの未来を提示したところを評価しました。

松本 英雄

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 10点

シビック e:HEVとシビックタイプRであるがこれは見た目以上にパフォーマンスが高い。e:HEVというと燃費に振った印象だが実際はそうではない。トラクション、ハンドリング、サスペンション、しっかり作り上げたスポーツサルーンである。そしてタイプRの成熟が素晴らしい。正確無比のハンドリングとブレーキ、サスペンション、パワーユニットの力強いトルクとレスポンスは本物とは何かを教えてくれるだろう。この2車種以上のサルーンは世界中探してもそうそう出会えない。

まるも 亜希子

ブランド モデル 点数
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 6点
日産 フェアレディZ 4点

一般道で試乗した限りでは、シビックタイプRもZも同じくらい楽しく、操る歓びを感じさせてくれる貴重なスポーツモデルだと思います。ただタイプRは4人乗りであること、データロガーやレブマッチシステムを採用していることなどから、より幅広いユーザーが走りの楽しさを感じることができるモデルではないかと感じ、このような配点とさせていただきました。

御堀 直嗣

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 7点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点

フェアレディZは、初代からのアフォーダブル(手ごろな)という価値を継承し、肩肘を張らず運転を楽しませるスポーツカーに仕立てられている
シビックは、前輪駆動での一つの完成形と思わせる操縦性の仕上がりで、タイプRに限らず運転の喜びを覚えさせる

諸星 陽一

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 10点

世の中のクルマが電動化技術を使ってパフォーマンスを高めていくなか、電動化しないという手法でハイパフォーマンスを追求したZ。世界初の量産電気自動車リーフを作った日産、サクラという軽電気自動車を作った日産が、あえて化石燃料を燃やしてハイパフォーマンスを得るという方法で挑んだスポーツカー作り。速いことを追い求めるだけがスポーツカーではないということなども含め、そのパッションに対し点数を入れた。

山田 弘樹

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 5点
ランドローバー レンジローバー 5点

プラグインハイブリッドというシステムをアドバンテージと感じさせる296GTBの圧倒的なパフォーマンス。最上級と呼ぶに相応しいV8モデルの乗り味。両者ともに価格だけでは説明が付かないプレミアム性を表現できている。この車作りはひとつの手本だと言える。

山本 シンヤ

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 7点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点

アフォーダブルな価格のFRスポーツ、そして6速MT搭載……と、世界的にも絶滅危惧種なモデルをシッカリと継続してくれた事を高く評価しました。メカニズムに古さを感じないと言えば嘘になりますが、豪快と繊細を上手にバランスした走り、誰もが振り返るスタイルは直感的な魅力を感じます。「生きる価値」の電動車と「生きる喜び」の内燃機関スポーツカー、両方ラインアップしている事が「日産らしさ」だと思っています。

山本 マサユキ

ブランド モデル 点数
日産/三菱 サクラ/eKクロス EV 10点

EVの特性で同クラスのエンジン車と比べて倍近いトルクを実現、そして軽い車体の効果もありアクセルを踏んだだけリニアに加速する様に高いパフォーマスを感じた、EVの新境地を開く一台だと思う

吉田 由美

ブランド モデル 点数
フェラーリ 296GTB 5点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 3点
日産 フェアレディZ 2点

電動化されたパワートレーンをミッドシップに搭載したフェラーリのプラグインハイブリッド(PHEV)「フェラーリ 296GTB」は、強力な電気モーターを上手に制御することによって、より軽やかで俊敏なドライビングが楽しめます。しかしほとんどモーター感は出さず、「これぞフェラーリ」的な乗り味は流石です。インテリアなどはハイテクな最新フェラーリ感満点です。

渡辺 陽一郎

ブランド モデル 点数
日産 フェアレディZ 7点
SUBARU WRX S4 2点
ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 1点

今年は、電気自動車、スポーツカー、ミニバン、軽自動車など、多彩な新型車が登場した。特に注目されたのが、環境性能を問われる時代に生息しにくいパフォーマンス・カーが豊富なことだ。フェアレディZは「カッコ良くて速い!」という、クルマが備える魅力の本質を追求している。最初に価格が割高なプロトスペックを発売するなど、売り方に大きな問題を抱えるが、デザインと後輪駆動を生かした走りは楽しい。4WDを追求するWRX S4、前輪駆動で頑張るシビックタイプRも注目される。

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